絶景&東海道歴史めぐり 富士山静岡空港からレンタカーで行く1泊2日静岡旅

日本の東西を結ぶ「東海道」。江戸時代には大名行列や旅人が往来し、静岡の宿場町は富士山の絶景やおいしい名物と共に、多くの人々に愛されました。今回は富士山静岡空港からレンタカーで行く、静岡東海道の旅をご紹介します。ぜひ当時の旅人気分を味わってみてくださいね!それでは、出発します。

※このモデルコースは午前着便をご利用の方は1泊2日、午後着便ご利用の方は空港周辺で1泊し、2泊3日に変更することでモデルコースに近い内容を楽しむことが可能です。
※2022年10月30日以降の便を利用したモデルコースです。
※この記事の掲載内容は2022年1
2月現在の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により、各施設の営業状況が変わっている可能性があります。最新の情報は、各施設にご確認ください。

もくじ

富士山静岡空港に到着したらレンタカーで出発

空港に到着したらまずは車を。富士山静岡空港では、レンタカーやTimesのカーシェアリングサービスを利用できます。

今回の旅のルートと位置関係はこんな感じ。蒲原宿(静岡市)から岡部宿(藤枝市)まで巡ります。

↓車で60分

1日目・桜えびと駿河湾の絶景 蒲原・由比宿

静岡東海道めぐりの1日目は、東海道五十三次の15番目の宿場町で、現在の静岡市清水区にある「蒲原(かんばら)宿」からスタートです。

よし川/蒲原宿

まずは静岡の味、駿河湾で獲れた桜えびとしらすを堪能しましょう。「よし川」は、静岡市の由比漁港で水揚げされた、新鮮な海の幸が味わえるお店です。オススメはサクサクの桜えびのかき揚げと、しずまえ鮮魚のお刺身、釜揚げしらす、桜えび丼がセットになった「しずまえ定食」。産地ならではの味は絶品です。選りすぐりの極上のうなぎを秘伝のタレで焼き上げた、うな重もぜひご堪能を!

よし川

住所静岡市清水区蒲原3丁目5ー18
TEL054-385-2524
Webhttps://www.unagi-yoshikawa.com/

↓車で1分

旧和泉屋お休み処/蒲原宿

旅館の原点と言われる、旅籠(はたご)。蒲原宿の「旧和泉屋お休み処」は、天保年間(1830年〜44年)に建てられた旅籠跡で、国の登録有形文化財に登録されています。建物の右側はお休み処として公開しているので、当時の旅人気分で立ち寄ってみましょう。駐車場はお休み処専用駐車場と、蒲原宿高札場跡の向かいにある東海道見学者用駐車場を利用できます。

お休み処の周辺は、江戸時代から大正時代に建てられた建物など、レトロな街並みが残るエリアとして県内で唯一の歴史国道に認定されています。タイムスリップした気持ちになって散策してみてはいかがでしょうか。

蒲原宿

住所静岡市清水区蒲原3-25-3
TEL054-385-7111
Webhttps://shizuoka.tokaido-guide.jp/shukuba/1

↓車で9分

静岡市東海道広重美術館/由比宿

次は、東海道16番目の宿場町「由⽐(ゆい)宿」へ。

由比本陣公園内にある「静岡市東海道広重美術館」は、江戸時代の浮世絵師、歌川広重の名を冠した、日本で最初の美術館です。東海道五十三次の「保永堂版」「隷書東海道」「行書東海道」の他、晩年の傑作「名所江戸百景」など、約1,400点の浮世絵を収蔵しています。

エントランスホールでは、浮世絵の多色版画の摺り体験コーナーもあり、自分の手で一色ずつ塗り重ねていく版画体験ができます。浮世絵師になった気分でチャレンジしてみましょう!

静岡市東海道広重美術館

住所静岡市清⽔区由⽐297-1
TEL054-375-4454
Webhttps://tokaido-hiroshige.jp/

↓車で3分

春埜製菓/由比宿

大正15年創業の「春埜製菓」では、江戸時代後期に日本初の旅ブームを巻き起こした本「東海道中膝栗毛(やじきた道中)」に登場する、名物「たまご餅」が購入できます。江戸時代には「さとう餅」という名前で売られ、由比川のほとりに旗を掲げた茶店が数軒あったのだそう。

当時の製法で作られた、ひとくちサイズのお餅は、上品な甘さでペロリと食べられます。旅のお供にぜひどうぞ!

春埜製菓

住所静岡県静岡市清水区由比北田92
TEL054-375-2310
Webhttp://www.haruno.com/

↓車で16分

薩埵峠(さったとうげ)/由比宿

歌川広重の『東海道五十三次』にも描かれた東海道一の絶景が広がる「薩埵峠」。浮世絵に描かれた当時の峠道は、断崖絶壁で東海道の難所の一つでした。オススメは薩埵峠の駐車場奥の遊歩道を数分歩いた先にある、展望台からの眺め。まるで浮世絵のような富士山と駿河湾の絶景を見ることができますよ。

周辺道路は幅が狭い箇所があるので、走行の際はご注意ください。

薩埵峠(さったとうげ)

住所静岡市清水区由比西倉沢
TEL054-221-1071
Webhttps://www.visit-shizuoka.com/gokuraku/content.php?t=8

時間があったら寄りたい、興津宿付近のオススメ立ち寄り地

清見寺(せいけんじ)

東海道17番目の宿場町「興津(おきつ)宿」にある「清見寺」は、今川家の人質として幼少期を過ごした徳川家康が教えを受けた、雪斎禅師が住職をつとめたお寺です。家康公は晩年の大御所時代にもたびたび清見寺を訪れ、樹木や石を駿府城から運んでいます。清見寺には、家康公手習の間や家康公が手接ぎをした臥龍梅が現存しており、庭園は現在復旧工事中ですが、拝観をすることができます。

詳しくはこちら→

オススメカフェ 和CAFE茶楽

1925年創業の茶問屋「茶楽山梨商店」によるお茶カフェ。町屋風の店内でゆったりと静岡茶や、パフェやケーキなど抹茶を使ったスイーツが味わえます。静岡みやげの名物「フルーツ静岡茶」も人気です。静岡に来たら、本場の緑茶と抹茶スイーツは外せませんよね。

詳しくはこちら→

1日目オススメホテル

日本平ホテル

日本観光地百選第一位に輝いたこともある絶景スポット、日本平に建つ「日本平ホテル」。高台から昼は富士山と駿河湾の絶景を、夜は清水港の夜景、朝は日の出と「風景美術館」というコンセプトにぴったりなホテルです。お部屋から景色を楽しみたい方は、ガーデンサイドのお部屋がオススメですよ。

事はカジュアルなカフェレストランから、厳選された旬の食材を使った日本料理や鉄板焼まで幅広く、テラスラウンジでは、パノラマビューを眺めながらアフタヌーンティーが楽しめます。

日本平ホテル

住所静岡県静岡市清水区馬走1500-2
TEL054-335-1131
Webhttps://www.ndhl.jp/

割烹旅館 岡屋/興津宿

興津宿にある、江戸時代慶応年間創業の老舗旅館「岡屋」。風情あふれる数寄屋造りの和室で、旅の疲れを癒しましょう。お風呂は時間ごとの貸切なので、家族でゆっくり入ることができますよ。

食事は、山海に囲まれたエリアならではの駿河湾の海の幸や、山の恵みを取り入れた創作料理が味わえます。冬から春先にかけての限定メニューとして、徳川家康が好んだという「興津鯛の姿焼き」も。駿河湾で獲れた甘鯛を、鱗がついたまま一夜干しにした興津名物をぜひ味わってみてください。

割烹旅館 岡屋

住所静岡県静岡市清水区興津本町6
TEL054-369-0018
Webhttps://okaya18.net/

2日目・家康のお膝元、府中宿からスタート

2日目は、東海道19番目の宿場町で、現在の静岡市葵区にある「府中(ふちゅう)宿」からスタートします。

駿府城公園

江戸幕府を開き、東海道を整備した徳川家康。その家康が晩年を過ごしたのが、府中の「駿府城」です。府中とは政治の中心地という意味で、「駿河国の府中」から「駿府」と呼ばれるようになりました。

駿府城公園では、復元された東御門・巽櫓(たつみやぐら)や坤櫓(ひつじさるやぐら)の内部が見学可能です。

城下町ということもあり、東海道の宿場町で2番目に人口が多く賑わいを見せた府中宿。現在も賑わう街の様子から、当時の活気を想像してみても楽しいかもしれませんね。

「東海道中膝栗毛」の作者十返舎一九も府中の出身。駿府城東御門の前には主人公の弥次さん喜多さんの銅像があります。弥次さんこと弥次郎兵衛も、作者と同じ府中生まれなんですよ。

駿府城公園

住所静岡市葵区駿府城公園1-1
TEL054-251-0016
Webhttps://sumpu-castlepark.com/

↓車で15分

とろろ汁の丁子屋/丸子宿

東海道20番目の宿場町「丸子宿(まりこしゅく)」にある「とろろ汁の丁子屋」は、1596年の創業から400年以上、当時と同じとろろ汁を提供し続けているお店です。歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」にも描かれており、裏山は浮世絵そのままの形状で残っています。

丁子屋の「広重さんの部屋」では、復刻版の浮世絵・東海道五十三次を見ながら食事ができます。ぜひ旅人気分で食べてみてくださいね。

とろろ汁の丁子屋

住所静岡県静岡市駿河区丸子7丁目10-10
TEL054-258-1066
Webhttps://chojiya.info/

時間があったら寄りたい、府中宿付近のオススメ立ち寄り地

おがわ

駿府城から車で3分、静岡浅間神社の参道にある「おがわ」は、静岡県を代表するB級グルメ「静岡おでん」が食べられる人気店です。昭和23年の創業以来守り続けている、牛スジから取ったダシに濃口醤油で味付けした真っ黒なスープと、串に刺された具という伝統的なスタイルで、牛スジ肉や特産品の「黒はんぺん」も味わえます。

静岡のソウルフードをたっぷりのだし粉と青のりで食べてくださいね。

詳しくはこちら→

石部屋(せきべや)

「安倍川餅」は、江戸時代の日本では珍しかった白砂糖を使っている事から有名になり、江戸幕府8代将軍の徳川吉宗も好物だったという東海道を代表する名物です。石部屋は1804年創業の安倍川餅の老舗で、そこでは出来立ての柔らかなお餅が味わえます。当時の「うまいもの名物番付」でも上位に名を連ねたその味を堪能してみませんか?

お問い合わせ: 054-252-5698

河内屋

静岡浅間神社の参道にある「河内屋」は、出来たてのどらやきが名物のお店です。11時30分と15時30分に店頭で行われるどらやきの実演販売は、平日でも行列ができるほどの人気ぶり。ハチミツの風味と隠し味の醤油が効いた厚くもっちりとした焼きたての生地と、相性抜群のつぶ餡はまさに絶品。できたてアツアツのどらやきをぜひどうぞ!

購入まで30分〜1時間半ほど並ぶため、実演開始時間よりも少し早めにお店を覗いて、レンタカーを近くのコインパーキングに駐車しましょう。

お問い合わせ: 054-271-4363

↓車で10分

宇津ノ谷峠(うつのやとうげ)

丸子宿と岡部宿の間に位置する「宇津ノ谷峠」は、古来から薩埵峠と並ぶ難所として知られる場所で、伊勢物語をはじめとする古典でも「宇津の山」の名で広く登場します。宇津ノ谷峠の集落は、旅人たちが休憩する間の宿(あいのしゅく)として賑わい、現在も江戸時代の面影を残しています。

レンタカーを「道の駅宇津ノ谷峠」に停め、5分ほど歩くと集落に到着。東海道の旅を肌で感じられるスポットとして、ぜひ立ち寄ってみてください。

集落の周辺には、明治時代に日本初の有料トンネル(現在は無料)として作られた「明治のトンネル」があります。1997年には、現役のトンネルとして日本初の国の登録有形文化財にも指定されており、全長223m、幅5.4m、高さ3.6mある立派なトンネルですので、こちらも注目です。

宇津ノ谷峠

住所静岡県静岡市駿河区宇津ノ谷176-1
散策マップ静岡市公式HPをご覧ください

↓車で9分

岡部宿大旅籠柏屋(かしばや)/岡部宿

東海道21番目宿場町「岡部(おかべ)宿」の「大旅籠柏屋」は、江戸時代後期の旅籠がそのまま残されている歴史資料館です。客間や台所など、当時の旅籠の様子がわかる貴重な建物で、国の登録有形文化財にも登録されているほか、日本遺産構成文化財にもなっています。

旅人を支えた宿場町の人々がどのような暮らしをしていたのか、ぜひ見てみてください。

岡部宿大旅籠柏屋

住所藤枝市岡部町岡部817
電話054-667-0018
Webhttps://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/sports_bunka/kaidobunka/gyomu/1/1445918000182.html

時間があったら寄りたい、府中宿付近のオススメ立ち寄り地

蔵cafe&dining coconomi(ここのみ)

岡部宿大旅籠柏屋敷地内にある築200余年の土蔵を改装した「蔵cafe&dining coconomi」。地元食材を生かした7種類のランチプレートのほか、オリジナルブレンドコーヒーや季節のフルーツを使ったフルーツサンドが人気です。趣のある店内で、一息ついていきましょう。

詳しく見る→

ふじのくに茶の都ミュージアム

今川、徳川の時代に御用茶として発展した静岡茶。その全てがわかるお茶のミュージアムです。静岡茶の歴史や製造方法の紹介、茶道体験や抹茶挽き体験、牧之原台地の広大な茶園を望みながらお茶を楽しむ「牧之原ティーテラス体験」などもできます。

ミュージアムショップでは、お茶だけでなくジェラートやチョコレートなど、お茶を使ったさまざまな商品を販売しています。東海道も行き交った静岡茶の歴史を、見て、食べて、体験してください。

詳しく見る→

↓車で6分

富士山静岡空港に到着

富士山静岡空港内には、静岡の特産品やお土産がずらり。東海道めぐりのお土産として選んでみてはいかがでしょうか。

以上、静岡の東海道をめぐる旅でした。ぜひこの旅のプランを参考に、江戸時代の旅人気分を味わってみてくださいね。

今回の旅程はこちら

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